黄昏と暁闇、反射と点滅など光を主題としたエセー。「文学」とは光であることを、稀代の表現者が知性と感性を尽くして綴る、珠玉編。
冥界への入口に咲くというあやめの名を持つスナックで同級生との再会を待ち望む男など、妖しく絡み合う3つの物語。木山捷平文学賞。
夏の盛りから虫の音ひびく秋へ、日ごと寒さは増しやがて雪が......。「春夏」に続く芳潤な小説集。
「『男性というものの秘密』を知っている作家」(松浦寿輝選「彼は昔の彼ならず」)――同性作家は太宰をどう読み、いかに選ぶのか。
最上級“ヒト型擬體”の妻を手に入れた青髭公を描く衝撃作『BB/PP』他、魅惑に満ちた珠玉作9編を収録する最新小説集!
芥川賞を受賞した「花腐し」、同賞候補作の「幽」をはじめ、官能と死の気配がただよう幻想的な味わいの色濃い初期作品6篇を収録。
神か、けだものか。四足獣のかたちをとったそれ=人外(にんがい)の、世界のへりをめぐる魂の旅を描く傑作小説。
己を人生の客となし、背後に時間はたゆたう。 怜悧な思索と生の官能とが反響しあう二十篇の随想。 人生の黄昏、わたしはこれから何をするのか、と自問する瞬間が訪れる。答えのない問いを「正しく問う」道...