読み込み中... loading....
本日配信開始の新刊

戯れの魔王

戯れの魔王
電子書籍版
価格 1701円(税込)
ポイント還元 17ポイント(1%)
対応端末
  • PCPC
  • iOSiOS
  • AndroidAndroid
ページ数
  • 192
販売開始日 2018/11/21
ファイル形式 epub
紙書籍版 取り扱い中

甲斐駒ケ岳の山岳地帯に作業場をかまえ、鉄のゲージツ家として活動を続けてきたオレ。後期高齢者となった今は、畑に野菜を作って猿や鹿との攻防を繰り広げ、奈良のお寺から蓮の根をわけてもらい、美しい花を咲かせるのに熱中する日々だ。

そんな作業場へ、サングラスを掛けたスキンヘッドの男たちがやってきた。
「ああ、そうか。マロの一味だな」
「はい、弟子の舞踏者です」
目をやると、テンガロンハットに黒い革のコートをまとった「中央線の魔王」が、桜の木に寄りかかっていた。オレの作品のガラスの柱を舞台に使わせてほしいと言うのだ。
「クマ、一緒に踊るか」
「オレが? マロと?」
子どもの頃から歌も踊りも苦手なオレだが、マロに「ダイジョーブ、俺が演出するんだ。素直な躰ひとつ、お持ちいただけるだけでよろしいので」とまで言われて怯むのは「私に生きる才能は残っておりません」と白旗を掲げるようなものだ。・・・

こうして白塗りのメイクで、麿赤児率いる大駱駝艦の初舞台を踏む「戯れの魔王」。
母の死を看取り、蓮の花が開いて散るまでの4日間を見届けて送り火を焚く「蓮葬り」。
日本アルプス屈指の名峰・甲斐駒ケ岳の初登山に、靴ずれしながら挑みきる「アマテラスの踵」。
鉢植えの蓮を野生の多年草に戻そうと、池を掘って腰をやられた。頑丈な肉体にも老いはしのびよる。そんな作業場に仔猫が迷い込む「ささらほーさら」。
話題作『骨風』のKUMAさん、生きる実感に満ちあふれた最新小説集。

篠原勝之関連作品

  • カミサマ 1134円
    作家 篠原勝之
    出版社 講談社
    掲載誌 児童図書
    販売開始日 2018/03/02

    夢で見た「白いひらひら」はカミサマへの手紙だった!傷ついた13歳の少年拓海と飼い犬のパンが山の自然とオバアの愛情に抱かれて、優しく癒されていく物語。

  • 骨風 1400円
    作家 篠原勝之
    出版社 文藝春秋
    レーベル 文春e-book
    販売開始日 2015/07/10

    そのコトバは、どこまでも自由に舞っていた 鉄と戯れ、ゲージツする日々。殴られ続けた父親の死。蜂に刺され鹿が迷いこむ山の生活。生と死を見つめる眼差しが優しい私的短編集。

  • 走れUMI 627円
    作家 篠原勝之
    出版社 講談社
    掲載誌 講談社文庫
    販売開始日 2015/02/11

    かつて捕鯨で栄えた、入り江の奥の小さな港町。僕は母さんの実家のミカン山で暮らすことになり、生まれ育ったこの町を離れた。一年後の夏、僕は父さんとジイチャン、後ろ足を失くした犬のコロが暮らす故郷を目...

  • A(アンペア) 842円
    作家 篠原勝之
    出版社 小学館
    販売開始日 2012/10/01

    ゲージツ家クマさんが紡ぐ少年の友情と成長。

文春e-book関連作品

  • 新着!
    極夜行前 1500円
    作家 角幡唯介
    出版社 文藝春秋
    レーベル 文春e-book
    販売開始日 2019/02/15

    本屋大賞『極夜行』完成までの三年間に何があったか 『極夜行』完結に要した時間は三年。天測を現地で学び、夏にはセイウチに襲われた。そして犬との愛憎物語等スリリングなプロセス。

  • 新着!
    炯眼に候 1500円
    作家 木下昌輝
    出版社 文藝春秋
    レーベル 文春e-book
    販売開始日 2019/02/14

    異次元の「眼」を持つ男。 その名は、織田信長。 村木砦、桶狭間、長篠...... 信長の勝利の裏側には常に、恐ろしいまでの合理的思考があった。 鉄砲をどう運用すべきか。 毛利水軍に勝てる船と...

  • こんな家に住んできた 17人の越境者たち 1401円
    作家 稲泉連
    出版社 文藝春秋
    レーベル 文春e-book
    販売開始日 2019/02/08

    自らの「家」について語ることは、「人生」そのものを語ることだ。 あなたはどんな家に住んできましたか――? 作家、詩人、医師、研究者、音楽家、レーシングドライバー...... 彼らはなぜあらゆ...

  • あの子はもういない 2000円
    作家 イ・ドゥオン 小西直子
    出版社 文藝春秋
    レーベル 文春e-book
    販売開始日 2019/02/08

    噴出する激情、容赦ない暴力、異形のディテール。 これぞ韓流“激辛”サスペンスの真骨頂だ。――千街晶之(ミステリ評論家) 韓国発の弩級エンタメ「K(Korean)スリラー」が日本上陸! ――...

  • マイ遺品セレクション 1201円
    作家 みうらじゅん
    出版社 文藝春秋
    レーベル 文春e-book
    販売開始日 2019/02/07

    「マイ遺品」とは、「死ぬまで捨てるもんか!」と強い意志を持って収集し続けているモノのこと。 還暦過ぎても生前整理や断舎離は一切やらず、人に見せて笑ってもらうためだけに倉庫まで借りて集め続けてい...

  • 千里の向こう 1500円
    作家 簑輪諒
    出版社 文藝春秋
    レーベル 文春e-book
    販売開始日 2019/02/07

    坂本龍馬は中岡慎太郎のことを以下のように評したという。 「私は中岡と共に様々な策を講じたが、いつも意見が合わないことが悩みだった。しかし、私にとってはこの男でなくては、共に事をなせるような者はい...

「日本」カテゴリ