夏の盛りから虫の音ひびく秋へ、日ごと寒さは増しやがて雪が......。「春夏」に続く芳潤な小説集。
目の前にある現実が、ふと夢のように思える。夢に見る情景はどこかすごくリアル。夢と現実の裂け目からあふれ出す豊かな世界を描く。
焦点を結びにくい気分や空気感を独特の感覚ですくい上げて、じんわりと心に沁みる作品集。
一軒家の増築部を間借りすることになった28歳の「わたし」が、ヘンテコな一家と暮らすうちに変ってゆく‐‐芥川賞作家の新感覚長編
職場の同僚と女の子のかわいさについて語り、グラビア誌の「永遠のセクシー女優名鑑」に見入ってしまう実加。美術大学時代の友人たちの行く末を思いつつ、自宅で催した女の子限定カフェなど、今ここに一緒にい...