“until the Day I Die”
日本語の意味は「私が死ぬ日まで」という意味なのだという。
その言葉をバンドの名として掲げ、新たな一歩を歩み始めた5人がいる。

彼らの名前はD.I.D.という。

前身となるバンドPara:noir(パラノイア)を経て、新たにD.I.D.として結成された茜、暁、叶真、翔、宗からなる5人組だ。

そんなD.I.D.の1stミニ・アルバム「until the Day I Die」が2012年7月6日にリリースされた。
音楽に対する志の高さからなる卓越したテクニック、轟音を轟かせるメタルとエレクロニカが融合した一切の妥協を許さない緻密に構築されたサウンドと作品の世界観はD.I.D.ならではのもの。
ミニ・アルバムながら、まるでフルアルバムの如く濃い内容の作品となっている。

バンド名を冠したアルバムタイトルを付ける辺りも、彼らが今回の作品に対する自信の程が窺えるのではないだろうか。

今まさにD.I.D.としてのキャリアをスタートを切ったばかりの彼ら。
今後のより一層の活躍に期待したい。

Profile

公式サイト:D.I.D. Officialsite

http://did-official.com/

D.I.D. インタビュー

まず最初にそれぞれ自己紹介をお願いします。

茜:ヴォーカルの茜です。よろしくお願いします。

叶真:ギターの叶真です。

暁:ギターの暁です。

宗:ドラムの宗です。

翔:ベースの翔です。

それではみなさん、自分以外のメンバーの素敵なところを紹介して頂けますか?

翔:まずはドラムの宗から、彼の良いところは良い意味で雑なところです(笑)。何て言うんですかね、あんまり緻密な考え方はしないんですけど、僕が元々頭がものすごく堅苦しい分、一緒にいると、あっ、そっか、そんなに考えなくて良いのかって思わせてくれるので、すごく気持ちが和みます。それが彼の良いところですね(笑)。ギターの暁の良いところはですね。どこ言おうかな(笑)。

(一同笑)

翔:どうしようかな俺(笑)。
暁はすごく会話のノリが近いんですね、ものすごく僕にとっては良いところなんですけど、2人で一緒に居るともうたまんなく楽しいですね。

暁:(笑)。

気が合う感じ・・・。

翔:すごく気が合う・・・あれって合ってるのかな。

暁:合ってるね(笑)。

翔:合ってるかな。バッチグー?

暁:うん。

翔:オッケー!そういうところですね。
叶真は一個はイケメンなところですね、これは良いところですね。

叶真:(笑)。

翔:俺の・・・別にそういう系はないんですけど、好みの顔をしてますよね、はい、僕にとって。

叶真:(笑)。

なりたかった顔?それとも好きな顔立ち?

翔:いや、見てると、これは良いなぁ!って思うんですよ。 別に自分の顔に不満があるわけでもないですが、彼の顔はすごく見てて良いなぁって。

叶真さんは今まで彼の感情について知っていましたか?(笑)

叶真:知らなかったです(笑)。

翔:彼の感情ってなると俺の○○説がちょっと濃厚になって来ますよね(笑)。

(一同笑)

BとLですか(笑)。

翔:BとLがもうすごいことになっています(笑)。でも彼はすごく優しい奴なんですよ、なにか困っている時はすぐ助けに来てくれるんです。その優しさにすごく助かっています。ありがとう。茜に関して良いところは僕に無いものを全て持っているんです。とにかくしっかりしているんですよ。僕がユルいところを彼がすごく堅く締めてくれて、僕が無い才能を彼が必ず持っていて、みたいな感じですごく良いパートナーだと思っています。ベタ褒めコーナーでした!(笑)じゃあ、宗君。

宗:なるほどー、そう来たかー。

翔:そう来たかって、それしかないから、別に触れてないよ、どっかに(笑)。

(一同笑)

宗:まぁ、そうですね。翔ちゃんに限っては、さっきみたいな発言をするところが好きですよね(笑)。
あ、何?そう思ってたの?って、何だろそれだったら本人に言えば良いじゃんって、アハハハ。

(一同笑)

宗:そういう何か、あぁ、何か、雑ながらちょっと人のこと褒めてくれんの?みたいな。

翔:あぁ、なるほど。

宗:ちょっと好きかなっていうところですね。

翔:ヤッベーな。

宗:ヤッベーやね。サトちゃんなぁ~。

(一同笑)

宗:まぁ、彼もー、話してて結構全てにおいてストレートに人に対して物事を言ってくれるので、そういうところはやっぱり好きですね。
メールに関しても一緒なんですけど、気をつけてほしいところは気をつけてほしいって言う、メンバー全員そうなんですけど、結構ストイックでやってくれるところが好きですね。
叶真は・・・まぁ・・・。

翔:(笑)。

宗:とにかく趣旨がズレちゃうのかもしれないですけど、可愛いところがありますよね、一番年下っていうのもあって。
まぁ・・・基本・・・美形だけで好きかなっていう、さっきの翔ちゃんみたいな感じになっちゃいますけど(笑)。

翔:アッハッハッハ。

(一同笑)

宗:茜に限ってはまぁ、自分以上に確実にストイックなところ、全ての手腕で考えるところっていうか、やっぱり尊敬っていう目になっちゃうのかなーっていう。

(一同笑)

宗:好きというか、はい、好きなところというか、そんなところですかねー。

暁:じゃあ、俺の番で、翔さんから、翔さんは適応能力がずば抜けてますね。
どんな環境においても、例えるならすぐ新しい人間関係のところにパッと放り投げられてもいろんな人とコミュニケーションを取れるというか、何て言うんでしょう、人と接する能力だけじゃなくて、曲作りにしろ、こういうのが欲しいって茜から要望があった時とかもすぐ自分なりにパッと形にしてっていう、そういう適応する能力がすごいなって、ずっと一緒に居て常に思うところですね。

翔:あざーっす!

暁:で、タカちゃんは初めて会った時から、人見知りとかそういう感覚を全く感じさせずに、明るいって一言で言っちゃったら、それで片づいちゃうんですけど、すごいお兄さん的なオーラがありますね。
だからかしこまってお互いに、何喋ろうっていう空気を作らせないところがすごいなって思いましたね。

宗:ウッフッフッフ。

翔:何、マジ照れしてるんですか(笑)。 おもしれー!

(一同笑)

暁:叶真はやっぱりイケメンですかね。

(一同笑)

暁:今までの紹介がイケメン、イケメンで来て、僕は違うのを言おうってずっと思ってたんですけど、彼は人の良いところを見つけるのがすごく上手です。
やっぱりギタリスト同士一緒に弾く時間とかもあって、一緒に居る時間がみんなよりちょっとだけ長いんですけど、暁君ってこういうところが良いですよねとか、人の良いところを照れずにサラッと言って、そういうところを見つけることがすごく上手だなって思いましたね。
そして茜は人を見る力、一言で言っちゃえばなんですけど、プロデュース能力と言うか、バンドのリーダー格であり、メンバーを見るにしろ、後バンドの状況、曲とか全体的な見る力がすごいですね。

叶真:翔さんはですね。ものすごい優しいです。

翔:小学生でも言えるの来たなー!(笑)

(一同笑)

叶真:(笑)でも、何て言うんですかね、暁君も言っていましたけど、適応能力です。

(一同笑)

翔:お前はー!(笑)、何々も言いましたけどって言えばどうにかなると思ってるなー!(笑)

(一同笑)

叶真:すごい好きです(笑)。

翔:ズリぃー(笑)、タカちゃんはどう?

叶真:タカちゃんは何かもう感情でメチャメチャ動きそうな(笑)。

(一同笑)

翔:それイメージでしょ?(笑)動きそうなところ?(笑)

叶真:動いているような感じがして、何て言ったら良いんですかね。
人間っぽいような感覚はありますね。
暁君はもうたぶん一緒にいる時間が長いんですけど、ギャップがちゃんとあるんですよね。
音楽に対する時と普通に話してくれる時はその切り替えがメチャメチャ速いなと。
僕のギターの教えてくれる人でもありますし、クールに見えて何気におちゃらけてる可愛い部分もあるので好きです。

翔:(笑)。

暁:締めが“好きです”が多いです(笑)。

翔:好きとか興味があるとか外国人かよー。I LOVE YOUかよーお前(笑)。

叶真:茜さんはたぶんすごく強面なイメージがあると思うんですけど。

茜:(笑)。

叶真:でも意外にそうでもなく。

翔:いや、強面は変わらないだろう(笑)。

(一同笑)

叶真:(笑)、すごい何かこう優しくしてくれます(笑)。 言葉を選ぶのが下手なんですけれども、僕、人のギャップが好きなんで、そのギャップを一番感じたのが茜さんだったりもするし、趣味とか優しく話してくれるんで、好きです(笑)。

茜:優しけりゃ何でも好きなんじゃないかよ、お前(笑)。

(一同笑)

暁:今も最後が“好きです”(笑)。

翔:寝床、食べ物、優しくしてくれる、小学生の誘拐パターン(笑)。

茜:では僕ですかね。翔ちゃんの好きなところはみんな言ってますけれど、適応能力の高さは尋常じゃないですよね。
結構知り合って長いんですけど、3年前とはたぶん別の人間なんじゃないかなと、いろんな意味で、たぶん一緒に居るメンバーとの接し方もきっと別人、メンバーに合わせた、メンバーと居やすい翔ちゃんになっているし、作る曲も3年前とは別なタイプの曲というか、このバンドに必要な俺が歌いたいって思う曲を作ってくれる、その適応能力の高さはずば抜けてると思うんですよね。

翔:あざーっす!

茜:すごいっす。タカちゃんは根性なさそうなフリしてすごい根性を持ってるんですよ。

翔:あぁ、それわかる。

茜:たぶんシャイなんでしょうね。ガツガツしている自分を見せるのが恥ずかしいんですよ。なのに裏にすごい根性を秘めてて、正直一番最後に加入してこれだけの曲を覚えなきゃいけないとか、今回かなり根性ポジションだったと思うんですよ。
それを必死に押し潰されずに突っ走って来てるんで、やっぱり根性は相当持ってるんだろうなっていう、そこはすごいですね。

サトちゃんなんですけど、ギターの進化が止まらないんですよね。
最早メタルバンドですけれど、元々、メタルバンドをやろうと思って出会ったわけではないんですよ。
彼の進化を横で見ていて、そんなの出来るんだったら、それを僕らの武器にしようと思える程にギターが毎度、毎度、進化して行くんで、進化の速さがちょっとビックリしますよね。

叶真なんですけど、彼の優しさは本物ですよね。
本当、見返りを求めてないなぁ、こいつの優しさはっていう、もう騙されないで生きて行って欲しいな、そういうヤツはな、お人好しが損をする世の中だからな。
それぐらい優しいヤツなんですよ(笑)。

なるほど、イケメンな上に優しいってすごくないですか?

翔:(笑)、そうなんですよ。何拍子揃っちゃってるの?二拍子だって。

(一同笑)

茜:(笑)そんな感じですかね。

お話を伺っているとみなさんお互いをすごく信頼しあっているんだなというのが感じられますよね。

翔:はい、ありがとうございます。

では以前のバンドであるPara:noir(パラノイア)を解散してから、今回のD.I.D.を結成するまでの経緯を教えて頂けますか?

茜:Para:noirの幕を閉じなければならないと、言うなれば完全に志し半ばだったんですよね。しかも全く志が全く折れたわけじゃなく、ただやはりPara:noirっていう活動の歩みを止めなければならない、それが決まってしまい、折れてない志しの行き場を必死に探しはしたんですよね。その中で問答無用にまず翔ちゃん、サトちゃんっていう、この2人、僕の中で必要な存在だと、そこからですね。で、この3人、もう見えて来る音楽性っていうのは、確実にこの3人が手を組んだ中で見えてるので、そこから必要な、暁の相方を見つけなければいけない、ドラムを見つけなければいけない、その中で縁が深かった叶真を誘って、気持ちの上ではもう、すぐに手を取り合えた感じだよね。全然、お互いの迷いとかもなく、そういう意味ではドラムのタカちゃんも紹介を受けて、「やってみないか」、「よしやろう」で、それも一瞬だったので、すごい良い出会いを経て、このバンドになったというか。

解散をするんだという告知を見てから、今回に至るまで結構歩みを止めないぐらいのスピードで進めていたのかなという印象があったんですよね。

茜:そうですね。

なので、茜さんの中ではやり残したことは全部でこのバンドでという決意があるのかなという感じがしますが。

茜:そうですね、それは間違いないですね。

そしてこのバンド名も以前のバンド名とは全然違う感じだったので、これはどういうところからD.I.D.にされたんですか?

茜:これは「until the Day I Die」っていう言葉が大本にあって、そこから「the Day I Die」というところから来ていますね。

では今回のミニ・アルバムのタイトルというのがバンド名を冠しているということなんですね。

茜:そうですね。

なるほど、では継続して続けられている方と新しく加入された方、新しいバンドが始まるという事に対して、それぞれどのように思われたのかなというところも教えて頂けますか?

翔:一つ良い意味で安心はしていました。さっき茜が言ったとおり、僕と茜、暁の時点でどんなことやるのかっていうのは見えていたので、そしてクオリティも絶対に俺達は崩さないぞっていうのがあって、前よりももっと成長出来るっていう自信もあって安心もしてましたね。新しいメンバーっていう言葉になるんでしょうけれど、叶真と宗の2人が入ることになって、実際に会って、こうやって実際に見て、それで更に安心して、何かもう今は本当にワクワクしかないんですよね。もうこの5人の、元々いた3人のPara:noirを解散してからの進化がまずあって、2人の期待値みたいなもの、それももうレコーディングが終わったのでわかっているので、もう1ヶ月後が楽しみでしょうが無いっていうのがありますね。1日1日が焦れったいっていうのが正直なところですね。

暁:やっぱりPara:noirからのuntil the Day I Dieっていう見方ですし、中身もその3人がいるので、そこはそうなんですけど、でも今までよりももっと明確な音楽性だったり、在り方だったりっていうのを絶対に伝えて行けるなっていう感覚はありましたね。
新しいメンバーも入って、体制は大きくは変わってはいないんですけど、でもやっぱりまた新しくスタートして音楽性ももっと強いものになりましたし、手応えがもう今の時点で感じられてる部分は大きいですね。

なるほど、では宗さんはいかがですか?

宗:そうですね、まずバンド名を聞いた時に本当に無限の可能性があるなっていうので、曲とかを聴いた時にもそれを感じましたね。Para:noirの時から自分もバンド自体は知っていて、ライブも見たことがあったんですけど、すごくプログレッシブなものだったり、そういうものもやっていたので、これから自分のプレイに対しても、バンドに対しても先が楽しみですね。

叶真:Para:noirの頃から知っていたんですけれども、ライブを見たりして、サウンドも好きでしたし、やっぱりギタリストの暁君を見て、楽屋とかでも話をして、いろいろな対バンの方とかとお話をするんですけど、その本気度合いが翔さんも茜さんもずば抜けてたっていうのは感じたんですよ。
良いなぁとか思ってる時にお誘いが来て、そうしたらもう、何で断らなきゃならないの?っていう方になりましたし、もうワクワクすることしか思わなかったので、それで「やります」みたいな感じで入りました。

じゃあ、もう迷いもなく。

叶真:迷いはなかったですね。

あんまりもう新しいバンドに違和感がないですよね。

茜:そうですね。

この作品もそうなんですが、確固たる世界観とかが見えているバンドですよね。そして7月6日に待望のミニ・アルバム「until the Day I Die」がリリースされるんですけれども、作品が出来上がった今のお気持ちを教えて頂けますか?

翔:一つ、もちろん達成感っていうのはあるんですけれど、残りの9割が地獄でした(笑)。良い意味で地獄ではあったんでしょうけど、本当に5月の月頭からメンバーでひっきりなしに集まって打ち合わせをして、今日1曲、あー!終わらない!次の日だ!みたいな感じの打ち合わせを何日も何日も繰り返して、終わったと思ったらもうすぐレコーディングが始まって、もうその時点で月の後半ぐらいになってるんですよ。リズム隊終わった、ギター隊終わった、あー、まだこれ直ってない、あー、これもあった、みたいなことをやっているうちに気づいたら、5月末だったんですよね。ハッキリ言ってすごく頑張ったんですよ、でも記憶がほぼないんですよ。例えば5月5日とかがあるじゃないですか、打ち合わせしますよね。一生懸命やりますよね。でも6日は6日で120%そこに注がなきゃいけないので、あんまり後ろのことを覚えてられないんですよ。脳ミソに記憶して行く気持ちみたいなものとかも。それを繰り返していたらいつの間にか一ヶ月経ってしまったっていうことで、ちょっと、まぁ、地獄でした。 ただその分、最高のファースト・ミニ・アルバムになったなとは思いました。これぐらいやって音楽はなんぼだなとは思いますね。

すっごい苦労したっていう感じですか?

翔:そうですね、なんかこう難易度がどうのこうのとか、そういうところよりもすごく僕ら繊細にアレンジメントだったり、レコーディングだったりをして行くので、自分達の曲に対する思い入れが深いので、そういうところは緻密にやって行くべきだと思うんですよ。そういうところでの神経のすり減らしがやっぱりあるんです。

なるほど、では今作品が出来上がって・・・。

翔:バンザイ!と思ったら、一昨日、39度6分の熱が出ました(笑)、ハイ。

知恵熱とかですかね。

(一同笑)

翔:(笑)、普通に疲労だと言われました。 2日後には治ったので良かったですけどね。

熱が出ちゃう程頑張ったということですね。

翔:はい、そんな感じです。

宗:単純に今、実感はちょっと湧かないんですけれども、たぶん発売されてから、実感が湧くと思うんですけれども、同じく地獄でした(笑)。
時間がすごくなかったっていうのもあるんですけど、レコーディングに入る前から緻密に楽曲は詰めて行くんで、デジタルの状態で確実で詰めたものを自分が一人でスタジオに入ってやるわけなんですけれども、一音一音の自分のプレイスタイルとの差っていうのが、やっぱり出て来て、それも同じくレコーディングに出て来ちゃったので、レコーディング2日目あたりの時にはもう正直ぶっ倒れそうでしたね(笑)。
何とか乗り越えたかなっていうので、良い意味で次回作に繋げられたらなっていうのが、今の現状の状態ですね。

暁:やっぱり制作期間すごく大変だったし、すごいパツパツなスケジュールでもあったんですけど、出来上がったものを聴いて、それだけ詰め込んで来たものが出来たなって思いましたね。
すごいヘヴィでプログレッシブで、パッと聴きはメタルっぽいって、そういう表現に当てはまるところもたくさんあると思うんですけど、ただのメタルじゃないちゃんと自分達らしい音楽が作れたなって思いますね。

叶真:レコーディングの時はすごい大変で忙しかったんですけど、でも毎日が挑戦みたいな感じだったんで、そういうことが無いよりって考えちゃうと、俺、すごい今幸せだなと思って、毎日が大変で辛くても、ちょっとずつ出来上がって行く感覚がすごい疲れと比例して来るのがわかるんですけど、それぐらいちょっと行っちゃってたと思うんですけども、でもそれも俺一人だけじゃなくて、メンバーみんなそうなんだって考えると、もっと気持ち良くなって来ちゃって、別に変態なわけじゃないんですけど(笑)。

(一同笑)

翔:それ変態だよ。

叶真:変態ですかね。

翔:うん、変態だよ。

叶真:それを翔さんも言ってましたけど、すごく細かく覚えてるかって言ったら覚えてないです。
時々俺、たまに本当に頭が白くなってた時もあったんで、レコーディングが終わって完成して聴いてみると、聴きながらそれが走馬灯のように甦ったというか(笑)。
これはもう広めるしかないなと、是非手に取って頂いて聴いてほしいっていう気持ちがメチャメチャありますね。

ものすごく愛着のある作品が出来上がったということですよね。

叶真:はい。

では茜さんはいかがですか?

茜:はい、完成してみて、開放感が異様に大きくて、この制作期間、どれだけ抑圧されていたかっていう、人生で一番辛い制作期間でしたね。ちょっと精神的にも折れずによく頑張ったじゃなくて、正直、折れてましたね。折れたものをいかにその場その場で繋ぎ合わせてっていうぐらい辛くて、というのもまず時間の無さっていうのが、もう最高に大きな壁だったんですけれど、4月30日にPara:noirの解散があり、それに向けてあまりにも本気で向かっていたので、その前に制作に足を掛けたくなかったんですよね。本当に終わってからがD.I.D.の勝負だったので、30日に解散してもう翌日、翌々日にはもう完全にD.I.D.のことに集中し切らなければいけないのに、やっぱり見え隠れするバンドが解散してしまった喪失感があり、あまりにも短い制作期間と戦わなければいけないプレッシャーもあり、そのプレッシャーあまりにもが強くて、辛かったですね、本当に(笑)。

お話を聞くと確かに全然時間が無いですよね。

茜:本当に無かったですね。

心的に新しいバンドを始めながら解散の準備とかも、心の中で出来なかったんでしょうから、ちゃんと区切りを付けてというところだったんですよね?

茜:本当にそこは股を掛けずに30日に向けて。もうファンに対しても失礼な態度を取りたくなかったので、新しいバンドに股を掛けてるような状態での解散を迎えたくなかったんです。明確に線を引っ張ったがためにより辛い日程にはなってしまい(笑)、でもある意味、良かったのかなとも思うのは、その数日間と戦える辛さがあったから、抜け殻にはなり切らずに集中して楽曲制作に取り組めたかなとも思います。

よく作れましたよね。

茜:辛かったですね(笑)。

でもみなさんすごい苦労して頑張って作ってくれたお陰ですごい作品が出来上がりましたからね。

翔:はい、良かったです。

茜:清々しいですね。

翔:清々しい、ホントに。

顔に曇りがないですね(笑)。

茜:(笑)、たぶん5月中はずっと曇ってたね、みんな。

翔:みんな誰に会っても何か顔が疲れてるんですよ。 マンガで言うと額に縦の線が入ってるような感じなんですよ。
「今日も頑張ろうか」って言ってるんだけど、全然頑張ろうかって言ってない感じがするんですよね(笑)。

(一同笑)

茜:しかも僕らは自分達の限界を探しつつのレコーディングを好むんですよ。
それをこんな短期間でやるがために、やっぱり相当辛いレコーディングにはなったかなと、やっぱり出来ることをスンナリやる楽曲ではないんですよね。
自分達が出来る限界の天井に触れそうなところの楽曲を作って来たくせに、ゆったりやる時間すらもないっていう(笑)。

自分で課した課題が高いっていう。

茜:常にその課題を自分達に課して来たからこそ、進化出来てるんじゃないのかなとは思うので、その課題の課し方は絶対に今後もやめないスタイルだろうなとは思いますね。

では今回、作品を作る時に心掛けた点というのはありましたか?

茜:心掛けた点、全ていろいろ心掛けた結果がこれなんですけど、まず音楽性を明確に提示したかったので、そこはギターとよく話をしながら作りましたね。やっぱり歌が全てだと思うんですけど、音楽性の提示の上でギターってすごく大事な要素だと思うんですよ。その提示された音楽性の中に歌が最後の答えを植え付けると思うので、ギターが何を弾くかで答えすら変わってしまうんじゃないのかなとも思うんですよ。その中で導き出した答えがこの僕らのファースト・ミニ・アルバム、完全に暁のテクニカルな世界が繰り広げられつつ、そこに必要な攻撃的なリズム隊がより攻撃性を増してるんじゃないかなと。

どのパートもちゃんとテクニックがないとダメな感じですよね。

茜:そうですね。何となくでやってる人はきっと無理ですね(笑)。

それは今回のアルバムを聴いても思いますね。普通の基準から絶対上を越えていないとダメだっていう感じはしますよね。では茜さんにお伺いしたいんですけれども、茜さんは歌詞を全て手掛けていらっしゃいますが、すごく世界観が確立されている歌詞だなと思ったんですけれど、それはどういうところからこの世界観が来ているのかなとかすごく知りたかったんですよね。

茜:僕の音楽に対する取り組み方も姿勢そのものが取って付けたコンセプトを持ったバンドをやろうとは全く思っていなくて、僕が生きて行く上で考えていること全てを詰め込んだ音楽をやろうとしているのんです。なのできっと僕自身の世界が言葉に映し出されるので、完全にブレない世界観がそこにあるんじゃないのかなと思うんですよ。今回は恋の歌を歌ってみよう、今回は友達の歌を歌ってみようって、そういう感覚が全く僕の中に無くて、常に考えて来たことの答えを探し直すんですよ。自分の中で楽曲に対するテーマを決めて、今まで考えて来たことをもう一度言葉として生み出す時により深く考え直して、自分と対話しながら答えを探して生み出して行くっていうのが、いつも作詞のスタイルなんですけれど。

詞を書かれる時って苦労せず書かれるんですか?

茜:いや、相当苦労します。僕は作詞は大ッキライなんですよ、あまりにも辛いので。

でも書いてしまうというのはどうしてなんですか?

茜:ここが僕のジレンマなんですけど、本当はこんなにリリースしたくないんですよ。なぜかと言うと、これはよくベースの翔ちゃんに相談してることなんですけど、本気で自分の全てを生み出したのに、たかだか3ヶ月、4ヶ月でまた新しい本気の自分、何を生み出せば良いんだと、もう苦痛でしかないですよね。でもやっぱりバンドを活動して行く上で常にみんなに新しいもの、新しいものっていう提供をしなきゃいけない、それは正直、僕がリスナーだったら絶対それを求めるんで、なのでリリースっていうものは、当然必要な要素だと思うんですよ、これは自分に与えた課題でもあるし。ですけど、やっぱり3ヶ月前にあれだけ搾り切った自分の思考をまた新しく別の視点で考えなきゃいけない、それが本当に辛いですね(笑)。それで妥協を全くしたくないので書いては消して、書いては消してがもう下手したら1曲に10時間掛かる時だってあるし、大体いつもそれぐらい掛かりますね。

でもそれがあるからキッチリとブレないD.I.D.の歌の世界観があると思うんですよね。きっと辛くなくなっちゃったらまた違うのかもしれないですね。

茜:そうですね。

では今回のみなさんそれぞれに作品の中で個人的にすごい頑張った部分を教えて頂けますか?

叶真:「until the Day I Die」で、一番ギターが見え隠れする面白いギターキッズには堪らない1曲だと思います。

暁:叶真の「until the Day I Die」も確かにそうなんですけど、個人的なことを言えば「atheism」のギターソロですかね。
僕はギターでここだ!っていう部分は速弾きも確かにいっぱいしてるんですけど、その間に入って来るは速弾きじゃない部分のギターの泣かせ具合っていうか、表情の付け方とかをすごく意識した部分ではありました。

宗:やっぱり「M-O-G-A-Z」の頭ですね。「M-O-G-A-Z」の頭の高速のツーバスが最初に入って来るんですけれども、やっぱりみんなこれぶっ飛ばされるんじゃないかなという。

翔:ぶっ飛ばすって言葉好きだよね。

(一同笑)

宗:それぐらい勢いがあって良いんじゃないかなっていう感じですね。

翔:頑張ったよね。

宗:はい。

(笑)。

翔:ここはリズム隊同じなんですよね。 ここはイントロがリズム隊がカヌーを漕ぐようにぶっ飛ばす感じなんで(笑)。

(一同笑)

翔:合わせてぶっ飛ばす感じだな。

(一同笑)

宗:そうだね、ダブルパンチだね。

翔:そう、そういう感じなんですね。高速で僕もダカダカダカテーッ!ってこう全部ユニゾンでやってるので、はい。
「M-O-G-A-Z」、一番大変でしたね。

2人がちょっと感慨深げなんですよね(笑)。

翔:いやー、レコーディングを思い出してしまったんですよね(笑)。

宗:思い出して、辛いなって(笑)。

翔:はい。うーん・・・、これ出来んのかなって、そして出来たー!って(笑)。

じゃあ、ライブの時、頑張らないといけないですね。

翔:そうですね。 でももうレコーディングを経たので大丈夫なはずです。ねっ?

宗:はいっ!

良いお返事でしたね(笑)。では茜さんはいかがでしょう?

茜:僕は全編通して、このバンドにはボーカルが何人いるんだっていうような(笑)パッと見たぶん初めて聴いた人はきっと3人ぐらいで歌ってるのかな?っていう、そんな印象を持つ人もいるんじゃないかなと思うような。でもそれは必要に応じて必要とされる表現をしたいがためにこうなって行くんですけれど、無理にこの歌唱法を使いたいとか、そんな気持ちではなくて、歌ってみて気に入らない歌い方だったら、ガラッと歌い方を変えたり、シャウトの質も変えてみたりとか、そういう模索をした結果がいつもこうなってしまうんですけど(笑)。

「the resolution」の時には最初は結構低めの声で歌っていて、こういう声も出せるんだなぁと思ったんですが、すごい高い声も出せるし、スクリーモみたいな声でも歌っているので、声が潰れたりしないんだろうか・・・と思ってしまいますね。

茜:(笑)、これはもう僕はこういうスタイルをしたいと自分で心掛けて来て、長いことやって来た成果というか、ライブでもこのスタイルなので。

レコーディングだったら、ここのパート、ここのパートって出来ますが、ライブではそう簡単には行かないですよね。

茜:ライブでこれをやるのが醍醐味だと思うんですよ。あぁ、この人ちゃんと1人でいろんな声が出るんだ、別の人じゃないんだ、1人の人なんだっていう(笑)。

確かに・・・でもその音域の広さはすごいですよね。

茜:元々、僕は相当音域が狭かったんですよ。相当です、本当に。

何かレッスンとかされたんですか?

茜:レッスンはしてないですね。結局自分の格好良いと思う曲のメロディがどれも高くて、何でこんな高いんだと、でもその人も低い声を出せたり、ということは頑張れば行けるのかなみたいな、やっぱりそういう話は聞くんですよね。音域は上には努力次第でいくらでも伸びるって話も聞いてたんで。

では努力の賜物ということですね。

茜:とにかく歌うのが好きなので、努力をしたっていう感覚はないんですけど、歌い続けて来た結果というか。

確かに努力次第で伸びるとは言え、そう簡単には行かないので・・・。

茜:そうですね、そこはずっと自分に課題を(笑)持たせ続けて来ましたね。

ではここを聴け!というのは全編な感じですかね。

茜:はい、そうですね。

こうやってお話を伺うとみなさんいろいろ思うところがあって、感慨深いものがありますね。

翔:はい。

では今回のミニ・アルバムですが、敢えてどんな人達に届いたら良いなと思う作品に仕上がったと思いますか?

叶真:たぶんCD屋に入るじゃないですかD.I.D.が、もう聴くべきですよ。

茜:アハハハ。

翔:まぁ、言いたいことはわかるけどさ、後は俺も同じことを言ってやるよ!大丈夫だよ!

(一同笑)

叶真:まぁ、何て言うんですかね。まぁ聴けよっていう感じです・・・(笑)。

翔:まぁ、まぁ!聴けよ!みたいな。

叶真:まぁ、まぁ!聴けよ!って。

翔:Yo!men!みたいな感じだよね(笑)。

叶真:そういう軽い感じじゃないですけど(笑)。

(一同笑)

翔:持ち上げてやってるんだから、そこ言っとけよーお前ー!(笑)

叶真:(笑)、まぁ、聴けばわかると思います。

翔:僕も叶真と同じ意見なんですけど、どんな人に聴いてほしいかみたいな、有名な方々を否定するつもりはないんですけど、この曲はこういう人に聴いてほしいですねみたいなのって、すごくキライなんですよ。

音楽っていうのはもうただそこにポンッとあって、ほしい人が見つければ良いだけのものなので、ただそこにあるっていうものが一番美しい形なんじゃないのかと、そうあるべきものじゃないのかなと思うので、はい。
まぁ、聴いてみろよって話です(笑)。
次は暁の番だ!

暁:ハードルが上がったような(笑)、やっぱり結構激しめの音楽が好きな人には耳を向けて、一度でも聴いてほしいなとは思いますけど、もっと幅広い視点で行けば、音楽をやっている人の耳にも届く機会が増えたら良いなとは思いますね。

楽器をやってる、やってない、どっちでも良いんですけど、でも楽器をやってる人達からも、おっ!このバンドすごい!って思われたいっていうのが正直ありますね。

なので、ビジュアル系のお客さん達にもいろんな人に聴いてほしいですけど、欲を言えばそういう楽器をやってる人達からの目線っていうか、そういう人達にも聴いてほしいです。

宗:自分の経験じゃないですけど、みんなたぶん誰でも経験するんじゃないかなと思うんですけど、コンビニとか入って、店内で掛かってる曲が、あっ、この曲良いなって良かったりとかすることがあるじゃないですか、言っちゃえばみんなに聴いてほしいっていうのはあるんですけど、本当コンビニで掛かってたら良いなみたいな、コンビニに行く人って感じですね。
コンビニに行ってD.I.D.が流れてて、あっ、この曲良いなって(笑)。

(一同笑)

茜:ここはスウェーデンじゃなくて日本です。

翔:スウェーデンだったら良いの?

宗:でも絶対あると思うんだよねー。

茜:(笑)、スウェーデンのセブンイレブンだったら流れてるかもしれないですけど。

翔:すごい情熱的なソフトクリームが出て来ちゃうよ。

(一同笑)

宗:それぐらいいろんな人に聴いてもらいたいし、本当はもちろんプレイヤーであったり、こういうジャンルに興味のないアーティストの方とかももちろん聴いてもらいたいですね。

茜:このビジュアルっていうステージに立ってこういう楽曲をやるっていうことにすごく誇りを持っていて、特に誇りを持って日本語詞で歌っているんですよ。
ところがラウドが好きなジャパニーズのキッズはなぜか日本語詞をバカにする傾向があるのが否めないと思うんですよね。

そういう奴らに聴かせたいなっていう気持ちはすごくあって、お前ら日本人のクセに何で洋楽に被れるんだと、僕も洋楽はすごく好きなんですけど、洋楽からすごいいろんなインスピレーションを受けてるけれど、僕は日本人で日本語の歌で歌いたいと思ってるんですよね。
なので僕らのこの楽曲を聴いて、あぁこういうバンドをやりたいなってキッズが思ってくれたら、すごい嬉しいなと思いますね。

個人的にはビジュアル系のライブは女の子のお客さんが多いですが、D.I.D.のサウンドは硬派なので男の子にもこだわりなく聴いてもらえるアルバムであってほしいなと思いますね。

茜:僕らも頑張りたいですね。

翔:頑張ります!

では他のバンドにはないD.I.D.ならではの強みっていうのは何だと思いますか?

茜:正直まだライブをやっていないのでこんなことを言うのも何ですけど、間違いなく破壊的なライブが待っていると思うんですよね。ここまで繊細に緻密に作り上げられた楽曲を、そして世界観を持ってして、ただのコンサートではない、破壊的なライブだというのを絶対提示出来るバンドだと思うんですよ。間違いなくそれを出来るバンドにしようと最初から思っているので。

そこの世界観とかパフォーマンスというところですかね。

茜:そうですね。楽しみにしてもらいたいところですね。

翔:とりあえず茜は外側に向けてのことを言ってくれたので、中身的なことを言うと、絶対メンバー1人も弱音を吐かないですね。

潰れないです、1人が、あぁぁぁ・・・てなってるってことが基本的に無いので、常にフルアクセルの状態でバンドを進化させたり、変化させたりすることが出来るというのが、すごく他のバンドに負けない強みだと思います。
頑張ってる度合いってあるじゃないですか、出来なかった時に頑張りが足りなかったって考えるのが向いてないって考えるのかとか、その頑張りの度合いがかなり尋常じゃないぐらい頑張ってるバンドですね。

宗:この件に関しては僕も翔ちゃんと同じかもしれないですね。

翔:俺ら仲良いからなっ。

(一同笑)

宗:その辺はレコーディングの時とかにひしひしとお互いでいろいろ話し合って来てたので、これに関しては同文です。

暁:やっぱり音楽的センスの部分では絶対に負けたくないっていうところもありますし、自分達の楽曲を聴いて、ハイセンスでハイクオリティなものだなって強く思うんで、そこは本当にすごい強みだなって思いますね。

俺達はセンスがあるからって胡坐をかくわけじゃなくて、常にいろんなところにセンサーを張り巡らせてどんどんいろんなものを吸収して行きたいって思ってるメンバーが集まっているんで、そこはやっぱり他のバンドよりも絶対に強いなって自信を持って言えるところです。

茜:センサーはメッチャ過敏だもんな。確かにそうだよね。

暁:そこはやっぱり全員強いメンバーが集まってるんで、他には負けないですね。

叶真:強みはですね、メンバーが僕達ということです。

茜:デカイ(笑)。

翔:デカイね。

叶真:負けないっす。

茜:そうだね。

叶真:なぜなら・・・。

翔:僕達だからです(笑)。

(一同笑)

茜:深いね。

翔:深いな!叶真は深い!(笑)

(笑)、では今後バンドとして叶えたい夢を教えて頂けますか?

茜:すごい現実的な話をしてしまうと、やさぐれてると思われたくないんですけど、夢見たいな目標を一個設定してしまうと、そこだけが目標になってしまうのがすごくたぶんイヤなんじゃないかなと思うんですよね。ただ無限に自分達が出来る新化を求めてるので、あからさまな夢や目標を設定していないんじゃないかなって、そんな話にもなったことがなくて、良い意味でリアルタイムの進化だけを心掛けてるんじゃないのかなと思うんですよね。ただ僕個人の希望で言うと海外のでかいフェスのステージに立ちたいなと(笑)。とりあえずヨーロッパの野外でウォール・オブ・デスをしたい。

翔:あぁ、良いですね!

茜:(笑)。

翔:それはしたいですね。

茜:(笑)、そんなのはただの僕らの楽しみな話であって。

翔:そうだよね、目標じゃないんだよね。

茜:うん、目標とか夢って言うとさっき言ったみたいな。

翔:常に進化し続けて、無限にやっていられることが目標ですね。

茜:だからその目標に向けて自分らのスタイルを変えて行くっていうわけでは一切無いので、自分達が出来ることの先に結果が付いて来たものが理想の進化の仕方なんじゃないのかなと。

確固たるビジョンが見えているんですね。

茜:いえいえ、僕らは話をすることをすごく大事に、特に僕がみんなに声を掛けて、話をすることだけはサボらず、みんなの意志の確認のし合いをしようって、もうそれだけはサボっちゃダメだって、常に話して来ていることなので。

それは大切ですよね。では最後にファンのみなさんに向けてのメッセージをお願いします。

叶真:広めてくれとか、そういうのは言わないですけど、一度聴いてみてほしいですね。一度、何か音源だったりライブなり、死ぬ前に一度、僕達に触れてみては。

茜:「until the Day I Die」ですかね。“死ぬ前に”ね(笑)。

叶真:はい(笑)。

茜:死ぬ前にって自分の意志で言いましたからね。

暁:自分達にしか出来ないライブや音源っていうところの部分を大事にこれからも活動をして行くと思うので、D.I.D.らしいものをこれからも思い切り自分達は全力でぶつけて行くので、気に入ってもらえたら本当に嬉しいですね。

宗:とにかくヘヴィでエモーショナルな楽曲が揃っているので音源を聴いて頂ければ、ライブで確実にストレス発散になることは間違いないし、イヤなものも吹き飛ばせられるバンドだと思うので、一度ライブに遊びに来て下さい。

翔:D.I.D.を応援してて男女関係なく、人に「D.I.D.が好きだよ」って言って、誇れるようなバンドになるので、応援よろしくお願いします。

茜:こんなに必死に音源を作ってますけど、ライブが全てです。 ライブで感じてもらったものが全ての答えなので、本物の僕らを感じに来てほしいですね。

ありがとうございました。

D.I.D.:ありがとうございました!

text by Takahashi