個人的な不明な動機で突然出家し、歌を通してしか思想を語らなかった「西行とはなにものであったか」。
敗戦後の岩手の山中に、己を閉塞させた高村光太郎。生涯、芸術、思想を論じ、その思想的破綻を自ら全戦争体験をかけて刳り出す。