沖縄から本土に向かった学童疎開船対馬丸は米の攻撃で沈没する。生存学童五〇余名。忘れてはいけない悲劇、それは何故起きたのか?
米軍が沖縄本島に上陸。神女の家柄の人々を軸に、凄絶な戦いを沖縄の文化、風土、歴史を絡め神話的世界にまで昇華させた叙事詩。
清と日本、双方に属する国を認めたくない明治政府は使者を送り支配確立を図る。
戦局傾いた昭和一九年八月、沖縄から本土に向かった学童疎開船「対馬丸」はアメリカ潜水艦の魚雷攻撃を受け、深夜の海に沈んだ。乗船者一六六一名、うち学童八〇〇余名。生き残った学童は五〇余名に過ぎなかっ...