作家 | 竹田青嗣 西研 |
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出版社 | 講談社 |
レーベル | 講談社現代新書 |
販売開始日 | 2020/12/16 |
『精神現象学』と並ぶヘーゲルの代表作、超解読ついに完成。難解な「ヘーゲル語」をかみ砕き、近代社会の「原理」の書として読み直す
価格 | 1540円(税込) |
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ポイント還元 | 15ポイント(1%) |
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ページ数 |
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販売開始日 | 2020/10/30 |
紙書籍版 | 取り扱い中 |
著者はNHKブックス『現象学入門』刊行以来30年以上にわたり、平易な語り口の哲学書によって幅広い読者を獲得し続けてきた。フッサール現象学の革新的読解に始まり、カント、ヘーゲル、ニーチェ、ハイデガー、ウィトゲンシュタインを中心に、あらゆる哲学書を「哲学とは何を行う営みなのか」という問題意識のもとに読み解き、一般書にまとめて刊行していくなかで、哲学本来の意義は「誰もがこう考える以外にない」という物の見方――すなわち「普遍認識」を追求することにあること、イオニアのタレス以来、この思考がリレーされてきたことを理解する。同時に、20世紀半ば以降はこのリレーが実質的にストップしていること、多様な哲学理論の開花にもかかわらず知的パズル解きを超える成果が残されていないことに気づき、哲学の途絶えた流れを復興させるべくフッサールの全著作の解読を進めてきた。その成果として自由論、資本主義論、そして大著の「欲望」論などを書き継いできた末に、決定版として、さらなる一歩を踏み出した挑戦的な著作が本書だ。
哲学全体をとらえようとする本は往々にして、哲学者を並列して解説を加えていく平板な構成になる。これに対して本書は、「哲学本来の力と功績は何か」という明確な観点から重要度を基準に評価し、読者にクリアなビジョンをもたらす。すなわち、哲学の方法とは何か、真に重要な功績は何か、を明らかにしたうえで、著者が初めて本格的に「いま哲学は何を考えるべきか」を宣言するのだ。
哲学の方法の特徴は、世界を説明する際に、概念と原理を使うこと。かつて宗教は世界説明に物語を使っていたが、哲学はこれを革新し、宗教を超える普遍的な説得力を持つに至った。物語を信じない者も排除されず、言葉を使って他人を納得させることがルールとなる。
哲学の功績の1つは、このルールにのっとって自然哲学(のちに自然科学と呼ばれる)を創始したこと。ニュートンの著作のタイトルも『自然哲学の数学的基礎』だった。自然科学の隆盛を受けて19世紀に勃興した「実証的社会科学」はしかし、コント以後マルクス主義や社会システム理論に至るまで、理論は花咲けども議論の一致を見出せない迷宮に入った。人間関係の総体である「社会」を自然科学の手法でとらえようとしたことに問題があったのだ。
これを克服するための方法を確立したのがフッサールの現象学であったが、このことはすっかり見落とされていると著者は言う。本書ではこの「社会を捉えるための基礎理論」としてフッサールの功績を、オリジナルのユーモラスな図版も多用して明確に示す。そしてこれを踏まえ、今の哲学の使命であると同時に哲学本来の仕事であったはずの「人間がより自由に生きられるための社会の構築」を進めることを提唱し、その基礎的な考え方を示す。
本書は、ビッグネームたちの功績を重要度別に一括して理解し、哲学全体への一貫した展望を提供する、類例のない“哲学入門”であり、今後の哲学徒が避けて通れない記念碑的な著作である。
作家 | 竹田青嗣 西研 |
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出版社 | 講談社 |
レーベル | 講談社現代新書 |
販売開始日 | 2020/12/16 |
『精神現象学』と並ぶヘーゲルの代表作、超解読ついに完成。難解な「ヘーゲル語」をかみ砕き、近代社会の「原理」の書として読み直す
作家 | 小林よしのり 竹田青嗣 橋爪大三郎 |
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出版社 | 径書房 |
販売開始日 | 2014/04/11 |
ウサン臭い「正義の思想」を徹底的に分析!!「脱正義論」「従軍慰安婦問題」を中心に、個とは何か、歴史とは何かを考える鼎談本。
作家 | 竹田青嗣 橋爪大三郎 |
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出版社 | 径書房 |
販売開始日 | 2014/04/11 |
「哲学って何の役に立つの?」という疑問にわかりやすい言葉で答える。「正しく生きる」より「楽しく生きる」ための哲学入門。
作家 | 竹田青嗣 橋爪大三郎 |
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出版社 | ポット出版 |
販売開始日 | 2014/03/07 |
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作家 | 大澤真幸 |
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出版社 | NHK出版 |
販売開始日 | 2021/04/16 |
資本主義を超える。それはいかにして可能なのか? 持続可能な未来に向けた真の課題とは? 気候変動や経済的不平等をもたらす資本主義を超えて、「コミュニズム」へと至る。それは、いかにして可能なのか?...
作家 | 池上彰 |
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出版社 | NHK出版 |
販売開始日 | 2021/04/16 |
教養とは、「過去を未来に生かす技術」です。 気候変動にパンデミック、データ経済とDX、人種・移民問題、米中新冷戦からポスト資本主義まで――。これからの世界を左右する6つのテーマについて、歴史や...
作家 | 藤原和樹 |
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出版社 | NHK出版 |
販売開始日 | 2021/04/09 |
私は北朝鮮の人を殺しました――。米軍最高機密文書をもとに、戦後史の闇に迫る! いま開封される戦後史の「不都合な真実」。平和国家の“擬制”を突く証言はあまりにも衝撃的だ。 ――姜尚中(東京大学名...
作家 | 工藤洋路 |
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出版社 | NHK出版 |
販売開始日 | 2021/04/09 |
場面とフレーズを結びつけて覚えるからパッと言える! 英語フレーズをたくさん覚えても、どのような場面で使うのか意識していないと、いざというときに出てこないもの。 本書では、2コマイラストを見てフ...
作家 | 李軼倫 |
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出版社 | NHK出版 |
販売開始日 | 2021/04/09 |
中国語を始めるならこの1冊! 中国語の発音と基本文法、さらに中国特有の簡体字をまとめて習得するためのドリルブック。20話のスキットを通して日常会話も楽しくマスター!発音についての解説も充実し、...
作家 | 繁田雅弘 NHK出版 |
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出版社 | NHK出版 |
販売開始日 | 2021/04/09 |
認知症のある人の気持ちがわかれば、よりよいケアがみえてくる 医学的知識にもとづき、認知症カフェ「SHIGETAハウス」(神奈川県平塚市)で認知症のある人や家族の悩みに向き合い続ける医師が実践。...
作家 | 田中創 |
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出版社 | NHK出版 |
販売開始日 | 2021/03/12 |
西欧中心のローマ史観を根底からくつがえす 「ローマ史は五賢帝時代がピークで、あとは下降線」。世界史を学んだ人が抱くこんなイメージは、18世紀イギリスの歴史家エドワード・ギボンが印象的に描き出し...
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出版社 | NHK出版 |
販売開始日 | 2021/01/29 |
日米を巻き込んだ「もうひとつの独仏戦争」 プロイセンがフランスを終始圧倒して勝利した"普仏戦争"の裏で、ビスマルクは米国にアプローチし、国際法に頼ろうとしていた――なぜか? ビスマルクによる米...
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出版社 | NHK出版 |
販売開始日 | 2021/01/08 |
新世代の書き手による、ウィトゲンシュタイン哲学への最上の入門書が誕生! 哲学史に決定的なインパクトを残した独創的な哲学者として、また、奇行の多い天才の典型として、比類なき評価を得ている孤高の人...
作家 | 中条省平 |
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出版社 | NHK出版 |
販売開始日 | 2020/12/04 |
終わりなき災厄に見舞われたとき、人はそれにどう向き合うのか? 治療法のない疫病に突如襲われ、封鎖されたアルジェリアの都市オラン。そこに生きるひとびとの苦闘と連帯を描いた、ノーベル賞作家カミュの代...
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出版社 | NHK出版 |
販売開始日 | 2020/12/04 |
「生物学」はここから始まった! 現在もアップデートされ続ける進化論の礎を読み解く たまたま起きる変異が自然淘汰を経て、新たな形質として獲得され種が増えていく。進化とは枝分かれの歴史である。進化...
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出版社 | NHK出版 |
販売開始日 | 2020/10/30 |
戦争することが「人間の本性」であるとすれば、私たちはいかに平和を獲得しうるだろうか?『永遠平和のために』は、西洋近代最大の哲学者カントが著した平和論の古典。空虚な理想論にとどまることなく、現実的...
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出版社 | NHK出版 |
販売開始日 | 2020/10/30 |
なぜ霊長類の中でホモ・サピエンスだけが、積極的に魚を食べるのか? それは、もともとホモ・エレクトゥスやネアンデルタール人といった「強者」に対抗するための仕方なしの生存戦略だった。だが、人類がアフ...
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出版社 | NHK出版 |
販売開始日 | 2020/10/30 |
戦後75年が経ち、戦争の実像について最も説得力を持つはずの直接体験者たちの「証言」が聞けなくなるという時代が、もうそこまで来ている。そんな時代を迎えても私たちは戦争という歴史を継承していくことが...
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出版社 | NHK出版 |
販売開始日 | 2020/10/30 |
NHK放送文化研究所が1973年から5年ごとに実施している「日本人の意識」調査。本書はその第10回(2018年)の結果をもとに出版するものです。「生活の目標」や「人間関係」といった基本的な価値観...
作家 | 森政稔 |
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出版社 | NHK出版 |
販売開始日 | 2020/10/30 |
日本の敗戦から75年が経過した。今でも世界3位という経済大国の地位に到達した誇るべき社会にはしかし、一種の停滞感と閉塞感、いわばあきらめのムードが、特に若者の間で漂う。本当に、いま、「この道しか...
作家 | 根井雅弘 |
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出版社 | NHK出版 |
販売開始日 | 2019/09/13 |
経済成長に影が差し、資本主義が行き詰まりを見せる現状を「予言」したシュンペーター。「イノベーション」を信奉した彼が、「資本主義が衰退する」という矛盾した結論になぜたどり着いたのか‐‐。落日のハプ...
作家 | 戸田山和久 |
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出版社 | NHK出版 |
販売開始日 | 2019/06/07 |
最強の論文入門書がパワーアップ! 大学生のバイブルが生まれ変わった! インターネットなどの情報へのアクセス法をより詳細に解説。それを使うと必ず作文がヘタになる「禁句集」など巻末付録も充実。より読...