クリスマスを間近に控えた12月のロンドン。人々はささやかな夢を胸に毎日を過ごしている。秘書に恋した英国首相、義理の息子との関係に悩む父親、言葉の通じないメイドと恋に落ちる小説家、親友の恋人に思いを寄せる画家、新曲のクリスマスソングに起死回生を賭ける元ロックスター…。
そしてクリスマス・イブの夜、全てのドラマが動き始めた…。

2時間15分という、ラブコメにしては少々長すぎる歴史大作並みの作品ではあるものの、9つの物語が同時進行するため、ダレる間もなく、まったく飽きさせない。名のある俳優たちが大挙出演しているため、ある程度映画好きな人であれば顔を覚えることは容易だろうが、あまり映画を観ない人には、顔を覚えるだけで一苦労かもしれない。とは言え、これだけの愛を一つの映画に凝縮していても、各々の物語が決して薄っぺらいわけではない。徐々につながっていく人物相関図が、ラストに向けて明らかになっていくあたりも、興味をそそり、これ以上はない素晴らしいエンディングを彩ってくれる。

心温まる、ユーモアたっぷり、切ない・・・年齢も職種も異なる19人それぞれの恋愛が繰り広げられる、19人全員が主人公の映画。思わず135分釘付けになってしまった。実にすがすがしい映画だ。観終わった後に顔がほころんだ。思わず誰かに薦めたくなった。恋人や夫婦だけの映画にするのはもったいない。愛に関わる人なら誰もが観るべき。担当者イチオシの作品です。

俳優陣はラブコメの帝王ヒュー・グラントをはじめ、｢ブリジット・ジョーンズの日記｣のコリン･ファース、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のキーラ・ナイトレイ、「ミスティック・リバー」のローラ・リニー、「ギャング・オブ・ニューヨーク」のリーアム・ニーソン、「いつか晴れた日に」のエマ・トンプソン、「ハリー・ポッターと賢者の石 」のアラン・リックマン、そして「ミスター・ビーン」のローワン・アトキンソンなどなど、豪華出演者たち。たくさんの「愛」に溢れた個性的な役を演じている。名前と顔が一致しなくても、大抵の人は「あ！この俳優見たことある！」と気付くであろう。

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