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 ◆i-podのCMで流れている曲、 気になりませんでしたか？◆ アップルのi-podのCMで流れている楽曲、実は人気沸騰中のジェットの曲だと言う事をみなさんは御存知だろうか？デビュー・アルバム「ゲット・ボーン」に収録されている「アー・ユー・ゴナ・ビー・マイ・ガール」が、実はその楽曲だ。 UKのメディアも大絶賛の中ジェットがデビューし、本国では輸入盤のシングルが発売する前からライヴチケットはあっと言う間にソールド・アウトした噂は、ロック・ファンの間では既に有名な話である。一見騒ぎ過ぎではないか？…なんて思いもしたが、楽曲を聴いてみると、なるほど、これなら騒いで当たり前…と直ぐに実感が持てた。そんな噂のニュー・カマーがジェット。 60年代〜70年代の臭いをプンプンさせながら男気溢れるロックサウンドをガツンとかまし、瞬く間にファンを急増させた。ザ・ヴァインズやモーターエース然り、オーストラリア出身のロック・バンドが続々と登場している中でも、大注目を浴びたのが彼等だった。なんとあのザ・ローリング・ストーンズのキースに見初められ、ストーンズの前座にも抜擢された程の強者。そこまでのバンドなら当たり前にメディアが黙っているわけもなく、彼等を巡ってかなりの争奪戦を繰り広げた模様。ビッグ・アーティストに後押しされてる感が強いから売れているのかと言ったら、決してそれだけではないと楽曲を聴けば納得出来るだろう。 フジロックにも出演し観客を沸かせた記憶はまだ新しく、荒削りなロック臭のウケも良く、老若男女問わずに注目を浴びた。そんな中、デビュー・アルバムが発売された。これが1stアルバム？随分と卓越した能力を持った楽曲の数々、新人ならぬ質感、まるで60年代、70年代の香りも漂わせ、若者離れしたサウンドには度肝を抜かれてしまう。以前も幾度となくプッシュして来たジェットの1stアルバムは、これぞロックだ！…と言わんばかりのギター音とハーモニーを魅せつけてくれている。溢れんばかりの才能をギラギラと輝かせ、その勢いに圧倒された人々も多かっただろう。それほどまでの異才を放つ彼等の1stは、荒削りに鳴るロックから切な気に響くロックまで、とかくストーンズが関わっていると言う理由だけで取り上げられたアーティストではないと言う事を実感させてくれる。音だけではなく、恰好つけて背伸びしない等身大を描いた詞にも心奪われる。6曲目「ムーヴ・オン」ではこう歌っている。“将来のことをいろいろ考える 悟ったふりをするにはまだ若い 振り向いてばかりいたってしかたない まっすぐ前を見据えなくちゃ…”。真っ向からぶつかり、正直に生きている姿勢こそが幸運を呼ぶのだろうか、、、そう思わせてくれる様な楽曲だ。ただ、1stアルバムがこれ程までに良いと、2ndで衝撃は得られるのだろうか。。。なんて些か心配もしてしまうが、とかくそこまで思わせてくれる様なアルバムに出会ったのは久々であり、泥臭いロックが好きならきっとはまって頂けるだろう。 幅広い層に自信を持ってお薦め出来る男気溢れるロック、きっとこのアルバムを聴けば、忘れかけていたポジティヴな感情を思い出させてくれる事だろう。 （Text By Isoyama）
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